2012年の勝負が終了しました。
大納会に年初来高値を付けてくれた。
来年に向けて益々希望の膨らむフィニッシュとなりました。
なんでも大納会の年初来高値は99年以来13年ぶりの珍事とのこと。
為替相場も二年ぶりになるであろうか、86円台後半まで一気に進み輸出企業の株価を力強くアシストしてくれた。
みなさんのパフォーマンスはいかがでしたか・・・・?
それこそこの一ヶ月で一気に挽回しました!
そんな投資家も多いことでしょう。
問題山積の日本の政治経済、手放しで喜べる状況にはとてもありませんがちょっとの間だけ忘れさせてほしい。
そんな少しだけ穏やかな気持ちで年の瀬をむかえることができそうですね。
幸いカレンダーの並びも悪くないのでかなりのんびりできるかもね。

ことしの世相を漢字ひと文字であらわす「今年の漢字」は「金」だったようです。
お坊ちゃんの字が達筆過ぎてとても「金」に見えなかったけどね・・・・にひひ
オリンピックイヤーということもあったし金環日食も盛り上がったね。
業界的には年金問題はちょと悲しい事件でした。
山中ちゃんのノーベル賞受賞もまさに金メダル級の快挙だった。
バイオ関連株に火が付きその勢いが野田ちゃんに飛び火したか「選挙やろうぜ!」と突如の解散宣言。
どじょうだって歴史に名を残すのだ!
このビッグサプライズが眠れる龍を覚醒させた。
押しらしい押しはまったく見られず東京市場は怒涛の快進撃。
最後は国民栄誉賞の沙保里くんにバトンタッチ。
見事に東証大納会の打鐘を高らかに鳴らしてくれた。
相場の世界では 辰巳天井 といわれる。
その先は後からゆっくり考えるとしてまずは来年もかなり強い展開になりそう。
参議院選挙も控えている、消費税もあげなければならない。
安倍ちゃんも日銀も失敗は許されない。
なりふり構わず何でもありで好景気を演出してくるのではなかろうか。
なにせ消費税には景気条項がついている。
突然景気が良くなるわけもないのでムード作りは必須である。
夏場には年末の日経平均は20000円はありうる!なんて予想がでるほどのいけいけムードを演出するくらいの勢いがほしい。
なんてことは無茶なお願いだろうね、たぶん・・・叫び
それでも名目3%、実質2%はそう簡単に作れる数字ではないのでなんとか知恵を絞っていい方向に舵を切ってもらいたい。


不連続の日本経済/日本実業出版社

¥1,575
Amazon.co.jp


「金」にちなんで最近やけに当りまくっているこちらのおっちゃん。
黄金分割を駆使した相場分析の大家である。
11月に向けて12000円にトライとみているようだ。
個人的にはなんだかしょぼい気もするがそれが現実的な想定なんだろうなぁ。
やっぱ20000円はむりか・・・・べーっだ!
それでも2014年の一服を挟んで2015年からはとてつもない大相場が待ち受けているというからたのもしい。
とにかく世界は黄金分割に支配されているの一点張りでせっせとチャート分析に精を出し、本来ファンダメンタルズなんて無視しているおっちゃんである。
セミナーでも そうなってるんだからしょうがないっ!
なんて豪快に言ってのける。
下世話な例えになるが競馬の予想でまず一着二着を一点決めてしまう、後からそれにまつわるデータを探し集めるといった感じに近い。
ちょっとあまりいいたとえとはいえないのでA4ちゃんには申し訳ないのですが、本書はとても丁寧にわかりやすくその裏付けが語られている。
なかでも激しく同意できるのはアメリカの復権。
シェールガス・シェールオイルによって21世紀も強いアメリカが覇権を握るとのみたて。
エネルギー戦略が劇的に変わりエネルギー輸出国になるかもしれない。
もはや石油を輸入にたよることはない。
中東をほったらかしにしているのはそのあらわれのように思える。
目先は財政の崖の問題があったりしてやや波乱含みだが、住宅バブルの後始末もどうやら終わりに近づいてきているようでもある。
アメリカの底力はこれから見せつけられるかもしれない。

なにわともあれことしもありがとうございました。
来年も素晴らしい相場が展開されること、そしてみなさまが最高のパフォーマンスを生み出せることをこころよりお祈り申し上げます。

次郎DASH!
夜明け前の暗い駅のホーム、寒さに肩をすくめながら電車を待つ人影はまばら。
ふぅ~! 吐きだすため息にも似た息は真っ白になるほど冷え込んでいる。
深まりゆく秋はとっくに過ぎ去り真冬の様相。
コタツにみかんがすっかりお似合いの季節。
気付けばカレンダーは最後の一枚。
のんびり過ごしたいのはやまやまだけれど何かと忙しい12月、
選挙も重なってしまいなんだかやけにせわしない。
それでも能天気な証券マン、株が上がると自然と口数も増える。

選挙といえば国政選挙よりもAKB48の総選挙がどうしてもあたまに浮かぶ。
そんなひとも多いでしょう。
選挙は貴重な一票だがAKBの選挙はひとり組織票を作ることができるようだ。
投票権を得るためにはCDを買わなければならないらしい。
いわゆる大人買いによりオシメンに大量投票を謀る・・・・。
神オシともいうようだ。
その神オシは音楽CD不況の歯止めに一役かっているのは案外悪くないことなのかもしれないけれどあまったCDの末路を考えると関係者も複雑な思いかもしれない。

引続き大活躍のAKB48のお嬢様方ですが今年の音楽CD市場、
ちょっとした異変が起きているようだ。
オーバー40、いやいやオーバー50の世代かもしれない。
2012年はどうやらこの年齢層が頑張ったようなのだ。
青春時代そして社会に出てからもこの世代に大きな影響をあたえてきた三人の鉄人。
立てつづけにベスト盤をリリースした。
生活にゆとりができたなどとは程遠いであろうこの世代の現状。
まだまだ世間は寒風が吹き荒れその寒さが激しく身にしみてくる。
楽しい時、苦しい時、悩んでいた時、どんな時もそばにいてくれた三人。
ダウンロード時代のいまだけれど、音楽だけでなくレコードのジャケットにも夢中になった世代。
そばにCDがあったっていいじゃないか。
そんなとてもささやかな願いがほんの少しだけ変化をもたらしたのかもしれない。



松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)/EMIミュージックジャパン

¥3,600
Amazon.co.jp




OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~(初回限定盤)/ワーナーミュージック・ジャパン

¥3,980
Amazon.co.jp




I LOVE YOU -now & forever- (完全生産限定盤)/ビクターエンタテインメント

¥3,600
Amazon.co.jp



この三人クリスマスソング得意だよねクリスマスツリー
急に寒くなって冬物衣類を買いに街に繰り出す。
ヒートテックを買おうか、コートを買おうか・・・・?
いやいや、このCDこそがこころもからだもぽかぽかに温めてくれるはず。


さて日曜日はいよいよ投票日。
あなたの大切な一票は果たして素敵な未来に繋がるのでしょうか。
報道によるととある大政党が圧倒的有利との観測がでている。
マーケットもそれに呼応しているようにうつる。
市場関係者としてはとてもハッピーな情勢。
しかしながら果たして昔を懐かしむことで明るい未来になるのであろうか。
ノスタル爺だらけの世の中に、進化は約束されるのであろうか。
難しい選択をせまられてはいるけれど、まずはどうあれ投票所に足を運ばないとね。

大好きな政治家はいなくても日本を嫌いにならないでください!

日本株式のあたらしい伝説はもう始まっているのかもしれません。



次郎DASH!




6988日東電工

6965浜松ホトニクス

6869シスメックス

6312フロイント産業

2169CDS
足早に過ぎ去ろうとする秋もみじ
緑の少ない都会でもその変化を僅かに感じ取ることができる。
熱いコーヒーがとてもおいしい季節になった。
一日に飲む回数もいつのまにか多くなり会社のポットも大忙し。
電車を待つひとの中に目を向ければコートの襟をたてるひとも目に付きだした。
日が暮れるのも早くなりこの時期はどうしてもセンチな気分にさせられる。

意外なところから目の覚める一撃が飛び出した。
なんだかんだといいながらも任期満了まで結局頑張っちゃうんじゃない?
白けたムードが蔓延しかけたちょうどその時、どじょうの親分が突然吠えた。
党としての反対はもちろんであるが、長老じいさんふたりも強く反対していたので年内解散は日程的にも無理であろうとあっし自身も思い込んでいた。
そんななかで飛び出したどじょうの雄叫びに度肝をぬかれた叫び
党首討論最中のまさかの爆弾発言に居眠りを決め込んでいた議員の眠気も吹き飛んだであろう。
嘘つきは政治家のはじまりといわれるのがよっぽど応えたのであろうか。
よもやの奇襲作戦のインパクトは絶大だったようだ。
着々と準備を進めていたかにみえた第三局といわれる面々にもキツイ一発であったように見える。
短いような長いような師走の選挙戦、まだまだ二転三転しそうで何が飛び出すかわからない。
我々もしっかりと趨勢を見極めて臨まなければならない。
なにせ現政権を選んだのも我々自身であるのだから。
どうやら元祖嘘つきといわれる宇宙人は政界から去ることをついに決断した模様だ。
我々は国際社会から追放されるわけにはいかない、内向き志向と下を向いている場合じゃない。
今回の選挙はまさに我々自身もためされていることを忘れてはならないよね。
もう失敗はこりごり・・・・・爆弾
(いつものおことわりですが当欄は特定の政党や政治家について述べているものではありません、あくまでも一営業マンのひとりごとですので為念にひひ


ごめん!/ダイヤモンド社

¥1,890
Amazon.co.jp


そんな政界の混乱は株式市場にひと足早いクリスマスプレゼントをもたらしてくれた。
一度職務を放棄したはずのプリンスちゃまが蘇り、デフレを克服するまで無制限に金融緩和だ~! なんてどじょうに負けてらないとばかりに吠えたわんわん
これが決算を控えて手仕舞いモードだったヘッジファンドのみなさんのハートに火を付けたメラメラ
かどうかはわかりませんが、もうひと儲けのチャンスとばかりに参戦?
あれよあれよという間に円安も進みあっさり9000円を回復し本日は引けピンで9366円となった。
心配された中東の緊迫もどうやら治まりそうで一気にリスクオン全開になりそう。
こんな時は案外押し目待ちの押し目なしになったりする。
勤労感謝の日なんかいらんわいっ!
そこまではいかないけどね・・・・・。

マーケットに活気が戻ってきたのは山中ちゃんのノーベル賞受賞のおかげもありそうだ。
前回バイオ関連に頑張ってもらいたいと締めくくったが、そのバイオ関連で活躍する銘柄多数でているのはうれしいね!
一方でシャープ(6753)ソニー(6758)そしてパナソニック(6752)の迷走もまた気にかかる。
円安バイアスでも輸出関連だからと何でもかんでも買われているわけではない。
構造改革が進み新しい戦略の整った会社のみ株価も復活しているように見える。
まだまだ苦しいハイテク業界だが、そこにもノーベル賞間違いなしといわれたおっちゃんがいた。
20世紀中の開発は無理だろうといわれた青色LEDを発明した中村ちゃん。
大変な功績だったが自らおこした巨額の訴訟ですっかりその名誉も色あせてしまったのは残念でならない。
やむなく訴訟に至った経緯、決してお金がほしかったわけではないこと、研究に没頭したくじゃまされたくなかったこと、日本の硬直した考えに問題提起したかったこと、そして何よりこの裁判に勝つことによって社畜の研究者に夢と希望を与えたかった。
読み手の感情次第ではただの言い訳本とも捉えられそうでもある。
実際、裁判資料に多くのページを割き退屈な場面も少なくない。
しかしながら司法もまた古い体質に縛られ時代に則した進化を遂げられていないということを理解するのに極めて重要な作業であった。
すなわち日本の未来を築くための重要機関である行政と司法がひどく傷んでいることに激しい停滞の原因があるようにみえてくるからだ。

また我等の業界に対しても考えさせられることが書かれている。
ベンチャーが育たない原因としてエンジェルといわれる面々にテクノロジーを理解できるひとが極めて少ないというか全くいないということをあげている。
そもそも日本は長きにわたり文系人中心の社会基盤が築かれているので当然の姿といえる。
嘗てはそれで充分機能したがいまや時代は激しく変化を繰り返している、テクノロジーを理解せずして未来は語れない。
二番じゃだめなんですか?
いまの日本の発想はこのことばに象徴されていそうだ。
せっかく巨額の資金を集めても投資の仕方がわからなくて結局上場企業を食い物にした某官僚出身の息のかかったファンドはその典型といえる。(最近は某自動車メーカー傘下の株式を買い集めているので再び話題になりそうだ。)
なんだか残念だしもったいないよね・・・・。
日経新聞でお馴染み「わたしの履歴書」で前回登場した根岸のおっちゃんは研究者に対する日本の大学のピントのずれたトンチンカンな対応を教えてくれていた。
これでは日本にシリコンバレーは絶対に生まれない。
そんなこんなあちらこちらで制度疲労をおこしている現状でも頑張って成果をあげている日本人はやっぱり凄い!
諸々修復すればきっとバラ色の未来が待ってるに違いない。

学問や努力により持って生まれた資質を越えることができる

表題にはこんな意味もあるという。
限界を自ら作るのではなく常に挑戦していかなければならない。
チャレンジした者のみが真の「相当の対価」を享受できると信じよう。
まだまだおしりが青いねっ!なんていわれないようにしないとね。
政治家のみなさんも我々もべーっだ!



4541日医工

4543テルモ

4977新田ゼラチン

6312フロイント産業

6988日東電工 


次郎DASH!
朝夕ときおり吹きぬける少しばかり冷たい風。
どうやら確実に季節はかわりつつあるようだ。
あんなに苦しんだ暑さもいまや恋しく感じはじめているのには少しばかり驚いてしまう。
ひとの気持は実に贅沢で移ろいやすいものだ。
経済に目を向けてみる。
相も変わらず財布のひもはそう簡単に緩みそうもない。
夏の消費もそれほど活発ではなかったようだ。
残酷なまでの不平等や格差が厳然として存在し改善の糸口も見当たらない。
マーケットもしかりでサマーラリーを期待するも9000円を超えるのがやっとのこと、10000円は遥か彼方で外の熱気とは裏腹にお寒い東京市場の夏だった。
果たして実りの秋はやってきてくれるのであろうか。
11月の中旬まで続く中間決算の数字に一喜一憂する展開であろうか。

震源地を含めて結構なリバウンドを見せている各国市場。
大喧嘩中のアジアの二大国が足を引っ張っている。
そんなこんなで喝を入れようってことではなかろうが48年ぶりにIMF世銀年次総会の東京開催が転がり込んできた。
G7も同時に開催ということで東京はちょっとしたお祭り騒ぎだった。

世界経済やっぱ悪いわよねぇ!

錚々たる面々が集結したのは素晴らしいが、共同声明は下部組織にまかせてしまいラガルドのおばちゃんのこのセリフだけっていうのも気の抜けるはなしだ。

世界が結束してこの難局を乗り切りましょう! 

というおことばも当の日本はお隣様とのご近所トラブルの真っ最中となれば合わす顔もあるまい。
折角の大舞台、ホスト国の財務大臣は直前に変わったばかりでなお且つ世界からみれば素人同然との大バッシング。
海外の紙面でも酷評されるお粗末さ。
世界経済大不況のフロントランナーであることだけは誇示できた叫び
さて、どうやって日本の底力を示すか。
我慢や忍耐を自慢しているときはとうに過ぎ去ったはず。



高橋是清と井上準之助―インフレか、デフレか (文春新書)/文藝春秋

¥872
Amazon.co.jp



世界的には緊縮財政がブームになりかけている。
しかし、それはとても危うい道筋であるのはいち早く我々日本人は体験済みではある。
それでも緊縮か成長かという論争はいまもなお激しく対立したままといえる。
嘗ての日本でも大変な論争があったようだ。
高橋の是じい井上の準ちゃんが激しくぶつかり合った。
まさに命をかけた戦いで、ついには本当に命を失ってしまうのだから信じられない。
このふたり先輩後輩の間柄でありながらも遠慮は一切なし。
互いに己の信念をぶつけあった。
お国のため、国民のために。
時代背景は勿論違うが、いまの政治家の軽さは呆れるばかりである。
保身、党利党略といった考えが透けて見え、国会はさながらクイズ番組のよう。
緊縮と成長どちらが有効か、その判断はこちらの本では読者に委ねられている。
緊縮はなんだか貧乏くさいので成長路線のほうがやっぱり高揚感はある。
野田ちゃんの消費税より山中先生のiPSのほうが断然笑顔になる。
北風と太陽だね。
積極財政の是じいは結局軍部の暴走を抑えきれずに道半ばにして事態の収拾を図り損ねてしまったのは頗る残念な結末だった。

先日の日経新聞紙面の経済教室でのこと、プリンストン大学教授のアランちゃんの授業はなかなか興味深かった。
現在世界が直面している危機は 

「ラインハート=ロゴフ=ミンスキー型(RRM型)」

だというでないの。
なんだか新種のUFOのようにも聞こえてしまう。
この世界の混乱が宇宙人の仕業ならトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが収拾してくれるかもしれない。
こと日本に至っては宇宙人のユッキーが主犯という線も否定できない。
まさに家政婦に変身し身を隠しているジョーンズの出番か。
冗談はさておきこのRRM型の景気後退の意味するところは裏付けのない無節操な債務、レバレッジ、そして資産価格の大膨張に起因するとしている。
嘗ての不況はケインズ型といい、需要の著しい不足で説明がつく。
この場合ほとんどが中央銀行のかじ取りの失敗であったため、金融政策と財政拡大のミックスで解決へと導くことが可能となる。
90年代日本から世界に広がったのがRRM型不況となるわけだが、特効薬が見当たらないのはいまなおこの不況と格闘する我々日本人が示すとおりである。
資産バブルの崩壊により不動産や銀行が壊滅的打撃を被り、金融危機を招く。
この深刻なダメージを修復するには結局気の遠くなるような時間をかけてバランスシートを修復しなければならない。
この辺の理論は元祖バランスシート不況のリチャード・クーのおっちゃんが大家である。
企業も家計も必死に債務の圧縮にはしり二度と借金はしまいと貯蓄に熱心となる。
皆が同時にこの行動をとるためさらなる混乱を生み出す。
低インフレにデフレで債務の価値がアップしてしまうのだから返せど返せどなくならない借金。
家計や企業に代わり政府が需給ギャップを埋めるべく財政の拡大を図る。
国家が借金まみれとなり緊縮へと繋がる。
結果RRM型の不況プラスケインズ型の不況ものっかってくる恐れがあるらしい。
なにせ金利がゼロでも商売に活用しないってことはどんな経済書にも書かれていない。
もし経営者なら無能のレッテルを貼られる事態。
政府の借金も限界まできた。
八方塞に近い状態だが、ECBの国債買い取りプログラムやベンのQE3も何もしないよりはまだましだねという響きに一瞬感じる。
しかしながらパワーがなくても金融政策はやらねばならないし、苦しくても財政出動は思い切ってやらねばならない。
「財政の崖」についてはアメリカのことだから “適当に処理するんじゃない!”って感じでまったく心配していないのは思わず笑ってしまったけどね。

「世界的にみて、マクロ経済への刺激は余り期待できそうにない。世界の多くの国では、ケインズが完全に間違っているのかどうかを確かめる実験が進行中だが、今のところその進捗状況は思わしくない。」

と結んでいる。
やっぱり我々が体験してきたとおりで特効薬はないとのことだが、まずは時間をじっくりかけて債務を圧縮しなければならないことだけは確かなようだ。
成長路線へのマネーの配分方法を間違わなければ出口も早くなるとは思うが・・・。
夢なきところに需要は存在しない。
しかしながら成熟した先進国社会における需要の喚起は極めて高度な判断と強いリーダーシップが重要となる。
我々日本人は無駄なバラまきは充分見せつけられたからね。
それを思えば山中先生の愛PS細胞のノーベル賞受賞はとてもタイムリーで明るく夢のある話題だよね音譜
誰もが笑顔になる夢の技術にマネーの重点配分をお願いしたいものだ。
そして東北の復興にも正しく資金を配分し使ってもらいたい。
シロアリの餌になるのはまっぴらごめんだね。

愛PS細胞が経済を蝕む癌から世界を救う!
ってなことはあるまいがしばらくバイオ関連に頑張ってもらいたいねラブラブ


タカラバイオ(4974)

J-TEC(7774)

セルシード(7776)

カイオム(4583)

3Dマトリックス(7777)

コスモバイオ(3386)

ニプロ(8086)

テルモ(4543)

MDNT(2370)



現実を買いに行くか、夢を買いに行くか!
株の世界もまた悩ましいねにひひ


次郎DASH!
9月29日(土)久しぶりにセミナーを開催します。
いまの東京市場の主役は大相撲と一緒で外国人です。
複雑な気持ちですがまぎれもない事実。
日本人はいったいどこへいってしまったのでしょう。
とはいうものの彼らの動向を知らずしての参戦は危険を伴います。
外国人投資家の動向、とくにヘッジファンドに関する情報は極めて重要な意味を持ちます。
こんかいの講師の宮島氏は彼らの動きに敏感で抜群の情報収集力を誇っております。
国内のみならず海外の政府筋にも太いパイプを持ちソブリンファンドに関しても事情通。
内外の機関投資家も注目するそんな彼のホット情報をゲットしましょう。
個人的にはこっそり聞きたいくらいです・・・・にひひ


アルバース証券 給湯室-0929


参加申込は ここ からもできますのでクリックベルしてみてください。


講師: 宮島秀直  プロフィールは こちら 左矢印
とうの昔に立秋は過ぎさりもう9月が目の前だというのにまだまだ厳しい残暑が襲いかかる。
過ぎゆく夏を惜しむかのように、はたまた宿題のラストスパートを邪魔するかのような激しい暑さが連日のこった。
みなさま体調は崩されていないでしょうか。
素敵なひと夏のおもいではたくさんできましたでしょうか。
円高の恩恵で海外に飛び出した方も多かったことでしょう。
思いきってロンドンまでオリンピック観戦を決め込んだかたも少なくなかったことでしょう。
そのオリンピック、ジュリーとかいわれる影の審判団の不穏な動きに開催当初はどうなることやらととても心配になりました。
勝手にしやがれ! なんて悪態をつきそうになったのは決してあっしだけではあるまい。
それでも終わってみれば数々の名シーンを生み出し華やかにそして爽やかにその幕を下ろした。
日本選手団も金メダルこそものたりなかったものの過去最高のメダル数をゲットし充分すぎる感動を頂いた。
水泳の北島ちゃんをはじめとして個人で不発だった選手が団体でうっぷんを晴らすという姿も今回は目についた。
フェンシングの太田ちゃんの秒殺はしびれたよね。
日本の総合力を世界にあらためて見せつけられたのはうれしかった。
深夜早朝という時間帯にもかかわらず連日高視聴率をキープしたことは閉塞感漂う日本の貧乏くさい空気を選手と一体となって吹き飛ばしたい。
そんな気持ちが少なからずあったことを感じさせた。
とはいうものの高校野球はいつ始まったのかもわからないままあっさりとおわっていたりして、パワーを頂戴したはずなのになかなか現実にフィードバックしきれないイライラが強烈に募る今日この頃。
秋の気配をまったく感じることができずなんだか蝉の声がむなしくこころに響きわたる・・・。
というのも指数こそなんとか高止まりしてくれてはいるもののなんら盛り上がらない東京マーケットに少なからず原因はありそうだ。
蝉のようにぎゃんぎゃん鳴こうが騒ごうがなかなか商いが膨らんでくれない。
8月の最終日も力なく終えてしまった。
あたりまえだけれどそれもこれもマーケットの真実の姿。
なんとか工夫して乗り切り実りの秋を笑顔で迎えたいものです。



ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録/講談社

¥1,680
Amazon.co.jp


もっといい写真はなかったのだろうか・・・?
この顔から笑顔なんてとても想像もつかない憮然とした表情。
ただムッとしているようにも見えるし何かいいたげな感じがしないでもない。
銀行一筋でサラリーマン人生を全うしかけたが運命のいたずらで最後の最後に郵政に巻き込まれてしまったおっちゃん。
あっしの友人がかの銀行の支店長をやっているので読まされたりするのかと尋ねたところ、そんなことは一切なく話題にもなっていないときいた。
社長が書いた本は社員全員に配って強制的に読ませるなんて会社もあると聞いたこともあったのでちょいとばかり拍子抜けした。
なんら読む気はなかったがその彼も読んでいないというので元来へそ曲がりのあっし、急に読みたくなってしまった。

新聞記者を目指したどこにでもいる平凡な学生。
ちょっとした気まぐれで友人の就活につきあったことが彼の人生を決定づけることになった。
いまでは考えられないが着の身着のままで出かけた面接。
いきなり役員面接までいってしまった・・・・・。
思いとは違う道ではあったが結局無我夢中で行員街道を駆け抜けた。
晩年、自分のなりたかったはずの新聞記者によって激しくそのプライドを傷つけられることになろうとは夢にも思わなかったであろう。
日経新聞のわたしの履歴書風にはなしは進んでいく。
ひょんなことから始まったサラリーマン生活。
いわゆるドブ板営業は最初の数年間だけだった。
調査部を経由し残りの殆どの時間を不良債権との格闘に忙殺されることになる。
調査部時代の同僚はさしさわりのない曖昧なレポートを好んだ。
しかし彼は妥協を嫌い直球勝負、曲がったことをとことん嫌った。
その経験が不良債権処理に活きたという。
それでもその冷徹な判断をもってしてもその処理に何年も時を費やすことになったのはやはり大変な作業であったのだろう。
一見華やかな高度経済成長時代のどろどろとした負の部分をあたかもひとりで背負ってきたような記述がつづく。
イトマン事件のことも触れていたがこのへんの臨場感は「許永中 日本の闇を背負い続けた男」のほうがしびれるがよくぞ書いたなという感じだ。
死人に鞭打つ驚きの記述。
バブル崩壊後も住専問題、消費税、通貨危機、ITバブルなどそのたびごとに不良債権は生み出され決して消えてなくなることはなかった。
地道でひたむきな仕事ぶりは高く評価されることとなり、非営業からは異例の大抜擢で頭取まで登りつめた。
あのゴールドマンサックスからFRBへと転身したポールソンとのやり取りやメガバンク誕生の裏話はなかなか興味深い。
そして郵政へと足を突っ込んだところで針のむしろとなってしまった。
いったい何を間違えたのであろうか。
企業を冷徹に分析する目はなんら衰えていなかった。
政治やマスコミという得体のしれない力、勢力というものの存在を見誤ってしまった。
かつて若かりし頃憧れたマスコミによってそのバンカー生命を奪われてしまったのだ。
経団連を小馬鹿にしたりスピードにこだわったりとおおよそ銀行マンに抱く印象とは程遠い記述もあったりして案外おもろいおっちゃんかもしれないという気にさせられる。

「毀誉褒貶は人の世の性であり、これに抗するほど私は若くない。
かといって毀誉褒貶を誇りにするほど野心家でもない。」

このことばからはやはり無念さが伝わる微妙なものだ。
あらためて表紙の写真を眺めてみる。
ただムッとしているようにも見えるし何かいいたげな感じがしないでもない。
極めて絶妙なバンカーショットに見えてくるから不思議なものだ。
日本経済、山あり谷あり池ありアリ地獄ありでハザードはそう簡単に治まらないであろう。
それでも常に冷静に状況を判断し後悔のない最高の一打でもって乗り切りたいものだ。
勝手にしやがれ!
なんて投げやりにならないようにしないとね。

銀行株、特に都銀においては驚くような配当利回りを相変わらず示現している。
国債暴落にベットしたければ都銀株を狙うべしとの見方をする外資系もある。
極端にざっくりいうと、異常な配当利回りと異常な低PBRは米国金利が低いことにあるとのみたてからのアプローチ。
過去の相関関係をひもとくと米国10年債と日本の金融株の相性は良いという。
デフレに苦しむ日本はさておきアメリカがインフレモードに変化するとみるならばいまの都銀株を狙うことは米国債の空売りに近い意味を持ちそうだとのこと。
バブルはいつ崩壊するかわからない。
その時間的ロスを充分補える利回りは確かに享受できそうではある。
時間と勝負せず気長に向き合えるあなたには一考の余地はありそうだ。
さて、もういちど西田のおっさんの顔を見てみよう。
ん~、やっぱベットする気にはなれませんのぉ~・・・・べーっだ!




6965浜松ホトニクス


7731ニコン


4977新田ゼラチン




次郎DASH!



追伸 9月はセミナー開催!

   是非お越しください!

   詳細は  ここ をポチっとしてみてねひらめき電球


意外なお宝話をゲットできるかもしれませんクラッカー
いよいよ始まるロンドンオリンピック
先がけて始まったサッカーの予選が男女ともに好発進したこともあって一気に盛り上がってきそうな雰囲気だ。
なでしこの試合は深夜にもかかわらず高視聴率だったらしく強い期待を感じ取ることができる。
華やかになりはじめたはずのロンドンで鯨が泡を吹いている・・・・。
JPモルガンの巨大損失に続いてLIBORの不正操作が暗い影を落としている。
モルガンのダイモンといえばあのサブプライムローンショックを回避したとして称賛され、見た目もなかなか男前のおっちゃんである。
その辺のいきさつはジュリアン・テッドおばちゃんの書いた「愚者の黄金」に詳しい。
そのダイモンちゃんが今回は自社のポジションをまったく把握しきれていなかったというからにわかには信じがたいのだがどうやらマジっぽい。
規制だっ!規制だっ!と奇声をあげてるかどうかは定かではないがボルカ―ルール推進派が俄然元気になった。
さらに飛び出したLIBOR問題は世界中の金融機関を巻き込む羽目になった。
そして日本では増資インサイダー騒ぎ。
しっちゃかめっちゃかの中でまたまたEU問題再燃でスペインがごそごそと動き出した。
どこを向いても不正やら何やらでみなあきれ返ってしまったのであろう。
サマーラリーとは死語となったのであろうか、それとももともと存在しなかったか。
東京市場も薄商いが続きじわりじわりと首が閉まっていく。


金融先物の世界―金融先物の父“レオ・メラメド”から学ぶ/時事通信出版局

¥2,310
Amazon.co.jp


暴落がおこるとすぐ引っ張り出される先物デリバティブ悪玉説。
それこそそのたびごとに先物デリバティブの重要性を丁寧に根気強く語るレオ・メラメッド。
テッシーの「スギハラダラー」のモデルともなったじいさん。
ホロコーストから逃れてきたことも少しだけ書かれているがいかにして先物市場を誕生させたか、さらにはどんなにこのマーケットが重要であるかということを彼のお弟子さんが語り部となり執筆している。
レオじいさんの半生をたどりつつデリバティブを勉強しながらその成り立ちをふりかえる。
その存在が決して悪玉ではなく価格形成においても極めて有効な機能を果たしていることを繰り返し淡々と述べている。
あのミルトン・フリードマンがとても重要な役割を果たしたこともさらりと触れられていてちょっと驚いた。
何か大きなことを成し遂げるとき、膨大なエネルギーが必要であるのは勿論だがそれを支える理解者も欠かせないということを激しく実感することができる。
そもそも組織だった先物市場は大坂堂島が発祥の地。
日本に関してもエールを送ってくれているが日本に残された時間は少ないといっていた。
襟をただして突き進まなければならないときになんともレベルの低い事件を聞いてじいさんもがっくりきたのではなかろうか・・・・しょぼん
本日の東京市場は幸いスーパーマリオの鶴のひと声でスペイン問題はとりあえず収まったかな・・・・?
天神底となってくれるであろうか。
なんとか早くたてなおさないとね。
証券界も日本経済もそして政治も・・・・?

ことしの日本は上を見る機会が多かった。
東京スカイツリー、金環日食、金星の太陽横断、「宇宙兄弟」のヒットも空を見上げるちびっこを増やしたかも。
明日は隅田川に花火もあがるらしい。
スカイツリーとのコラボレーションは綺麗だろうね打ち上げ花火
そして何よりもロンドン、たくさんの日の丸が掲揚されてほしいよね。
多くの日本選手に表彰台から笑顔で国旗を見上げてもらいたい。



カブ あがれぇ~ロケット




新田ゼラチン(4977)


フロイント産業(6312)


ナック(9788)



次郎DASH!
2012年辰年、はやくも半分を消化した。
消化というと消化試合なんて連想してしまいちょいと後ろ向きな気もしますが、確実に食べてしまったのはまぎれもない現実である。
第一四半期は酷い相場展開でしたが、問題山積ながらもなんとか9000円を確保してきた。
まだまだたっぷり時間があると捉えて果敢に攻めたいものです。
幸い7月3日のTOPIXはとってもおめでたい数字が並んだ。

777.11 +7.77

七夕が近いから?
なんだかうれしくなってしまったのはあっしだけではあるまい。
国会では変な数字ばかりが乱舞しマスコミさんも足し算引き算に忙しそう。
なんだかしらけて夢も希望ももてない政治ですがしっかり稼ぎたいものです。

結構当り外れの多い日経新聞裏表紙「私の履歴書」
先日終えた米沢のおばちゃんは実に刺激的で大当たりだった。
物理学者ということでこりゃあかん!と思ったのですが
一回目から只ならぬ雰囲気が漂っていた。
わずか5歳にして数学(あっしには算数ではなくて数学としかおもえません)に目覚め。
小学校ではIQ175をたたき出した。
勉強だけではなく苦手な水泳を得意競技に仕上げたりもした。
ひとが中に入っているに違いないと確信し蓄音器を分解。
大学生になってからも大事な実験道具のカメラもまた見事に分解してみせた。
そんなおてんば娘が突然結婚、出産。
奨学金をまんまとものにした留学時代のくだりも強烈だが子育てしながら論文を書き続けたガッツも並大抵ではない。
男子厨房に入らず、というか入りたくても入れない超多忙のダンナは山一証券でのちにレコフもたちあげたおっちゃんというからこれまたびっくり。
数学をおしえたおかんは野村証券でかなりながく活躍したようで証券界とも少しばかりはご縁があるようだ。
30くらいからは病気となかよく暮らすことになるが、その病気が癌だというからこのおばちゃんいったいどないなってるの・・・・?
普通の人間ならへこんでしまうところだが、彼女から「不可能」という文字を感じとることはできない。
癌におかされてさらにパワーアップしたかのようだ。
旦那が家事を手伝ってくれない、そんじゃ自分で全部やったるわいっ!
旦那の稼ぎだけじゃ苦しい、そんじゃ足りない分全部稼いだるわいっ!
癌におかされてしまった、論文書くのに忙しいんで癌ごときに付き合ってられんがなっ!
手術の翌日からペンを走らせる。
そんな調子で次々と仕事でも結果をだすものだから「化け物」のように思われたのもふしぎではないが本人は一向に気にしない。
むしろそう呼ばれるのを喜んでいるかのようだ。
そんな彼女はぽつりという。

私の人生を要約すると「幸運」の一語に尽きる。

いったいいつ寝ていたのだろうと振り返るくらい努力を惜しまなかった彼女をしてわたしは「幸運」だったと片づけている。
かくも激しい人生、いったいどんな数式になるというのであろうか。

1、自分の可能性に限界を引かない
2、行動に移す
3、めげない
4、優先順位をつける
5、集中力を養う

時間と能力は有限と認めるなか、欲張って何かを実現させるには特に4と5は大切だという。
政治がわるいから、日銀がしゃきっとしないから、ユーロがへろへろだから・・・。
もともと不規則系なマーケット、集中力を失わなければきっとみえてくるものもあるはず。
ごちゃごちゃいってる暇はない。
「幸運」は努力したものにしか見えないのだろうから。
映画「もののけ姫」といえばアシタカの有名なセリフ。

「生きろ!そなたは美しい!」

個人的にはラストのじいさんのセリフのほうが好きだけどね・・・・にひひ
そんなことより五色の短冊に心から心から心から願いをこめて

「沸騰 東京マーケット 今夏は大相場になりますように!」

祈ってないで努力しなさいっ!って聞こえてきそうだね。

次郎DASH!


6845アズビル


6727ワコム


6312フロイント産業




悪戦苦闘の毎日に忙殺され気付けばカレンダーが一枚捲れていた。
天候も不順ならマーケットはもっと不安定。
となれば投資家のみなさんも営業マンの精神状態ももはや限界に近付いているであろうか・・・・?
4日(月)の寄付きソニー(6758)が見事に1000円をスパッと気持ちよく割って幕を開けた。
TOPIXもバブル崩壊後の安値を無抵抗に更新させた。
20年ぶり、30年ぶりの安値といったことばがあちらこちらのセクターで乱舞し季節外れの“ぶり”が思わぬ大漁となってしまった。
それに先立ち日経平均のテクニカルの世界ではカラスも大はしゃぎしていた。
カラスが三羽現れると不吉の予兆。
売り転換すべしとの合図である。
そんな招かれざるお客様がご丁寧に13羽も続けて出てきたからことは単純ではない。
ただでさえ不吉なカラスに13といういや~な数字。
これで騰落レシオが49%になんてなったら始終苦しむぅ・・・・?
それもこれも含めてマーケットである!と重々承知はしているものの文句のひとつやふたつ、いやみっつやよっつ、いやいやこの際ぐたぐたとたんまり政府日銀に浴びせたくもなる。

それにしても日本の家電業界の見事なまでの散り方は背筋も凍る思いだ。
もちろん家電業界だけではないのだが冒頭のソニー(6758)だけでなくパナソニック(6752)シャープ(6753)そしてNEC(6701)の下げっぷりはあまりにも象徴的である。
国会で政治のお遊びをしている間にお家芸の業界でグローバル経済敗戦となっているのを果たして気付いているのであろうか・・・・。
日銀のなんちゃってインフレターゲットの裏切りがいったいどれほどの時価総額をふっ飛ばしたかわかって頂いているのであろうか・・・・。

そんな中、比較的頑張っていたのがファーストリテイリング(9983)
それでも、グローバル経済の勝者ともいえるユニクロをして5月の国内既存店売上高が前年同月比10%減ったと発表したことが嫌気され順調な足取りだった株価は脆くも崩れ去った。


一勝九敗/新潮社

¥1,029
Amazon.co.jp


フリースやヒートテックなど輝かしい大成功のイメージばかりが先行する。
そんな柳井ちゃんも失敗だらけだったし、巻き込んでしまったひとも少なくないようだ。
しかしながら連戦連勝なんてありえないしまして全勝なんてなにもしていないのと同じことだと。
失敗を重ねその失敗を糧にしチャレンジを繰り返して初めて貴重な一勝を得ることができる。
ある程度の道筋が見えたのならば迷わずやってみる。
失敗を恐れて何もしないことほど愚かなことはない。
柳井ちゃんが優れているのは商品化のスピードでは決してない。
むしろそれは遅いくらいである。
失敗した時の撤退のスピードが異常に早いのだ。
失敗を認めるのもまた能力である。
株式投資においても学ばなければならない重要な要素だ。


ユニクロ帝国の光と影/文藝春秋

¥1,500
Amazon.co.jp


こちらの本はタイトル通りユニクロの負の側面を検証しているが悪意は感じられない。
どんな会社にも他人に話しづらいことは大なり小なり、多かれ少なかれあるかと思う。
大会社ならいざ知らず中小であればなおさらであろう。
格差社会といわれるなか安売りで庶民と向き合いながらも自らは日本の大富豪にエントリーされる超セレブとなれば毀誉褒貶が相半ばするのは当然だろう。
そんな些細なことよりも驚かされたのはユニクロと同業でありながらその基本コンセプトはユニクロの対極にありなおかつ売上にしてユニクロの1.5倍の数字を叩き出し大成功を収めている企業が存在していることだ。
いまとなってはお騒がせのスペインが誇る大企業インディテックス社である。
「ZARA」といったほうがわかりやすいだろう。
柳井ちゃんがライバル視するその会社はとにかくコスト削減を大命題とし外部委託で極限まで体脂肪を落とすユニクロとは明らかに一線を画す。
商品化を全て自国で完結させさらに正社員率はなんと80%を誇る。
柳井ちゃんはいう、経済のグローバル化とはフラット化を意味する、従って資源を持たない日本は生産原価の低減を極限まで追求しなければならず、それはフラット化の結果にすぎない。
そこを避けようとすれば自滅するだけだ。
その考えに異論はなく激しく同意できる。
インターネットは最も富める者と最も貧しい者を握手させることに成功したと理解していた。
ところが「ZARA」はひとあじもふたあじも違った。
ファッション性とスピードを第一とし全てを国内で完結させることを成し遂げた。
ライバル企業からではなく顧客からより多くのものを学ばなければならないという大原則を追求した結果たどりついたのがこの形なのである。
内需の喚起に手をこまねいている多くの日本企業に学ぶべき点は多そうだ。
固定観念にとらわれず柔軟な発想をもつことがいかに重要であるかということを思い知らされる。

せっかく出現した安値圏での赤三兵もむなしく本日は180円安となって終えてしまった。
あ~だ、こ~だともがきながらの毎日ですがあと一ヶ月少々と迫ったロンドンオリンピック
東京市場はあまりうれしくない記録ずくめでしたが、日本選手の頑張りでなんとかマーケットに喝を入れていただきたいものです。
お騒がせのユーロ圏であるがオリンピックに先立ちなんと「ユーロ2012」なる4年に一度のサッカーのお祭りが始まる。
世界中を炎上させそうな勢いの当事者のみなさんが呑気にボール遊びに興じる元気があるのはうらやましい限りである!
といったら怒られそうだねプンプン
踊る阿呆に見る阿呆なんてことばも日本にはあったりするわけで・・・・。
何もかも忘れてご贔屓のチームを応援するのもいい気分転換になるかも。
とりあえず今宵は我らが日本のヨルダン戦の応援でウォーミングアップ。


来週もめげずに頑張りましょう!


良い週末を!




シスメックス(6869)




ニコン(7731)





次郎DASH!
二度の嵐に耐え抜いたことしの桜。
いつもながら鮮やかに咲き誇り、華麗に舞い散った。
ひと足先に訪れた東京市場の春は4月の訪れを待つことなくあっさりと崩れ落ちてしまった。
日銀の白川ちゃんがくれたチョコレートはやっぱり義理チョコだったというのがバレてしまったことも原因のひとつといえそうだ。
当の白川ちゃんからすれば勝手に本気になったのはそっちだろうといわんばかりに素っ気ない。
任期満了を控えて目立ったことはしたくなかったであろう。
しかしながら何もしない日銀とばかりに外野があまりにも騒々しかった。
やむなくギリギリの決断を下した。
義理チョコならぬギリギリチョコだったわけだ。
ところがマーケットは本命チョコをもらったといわんばかりに舞い上がった。
ホワイトデーには見事に終値で10,000円に到達。
さてさてあ~勘違いはどこまで続く・・・。

4月3日に発表した2012年3月のマネタリーベース。
なんと3年7ヶ月ぶりの減少ときた。
震災に対応した2011年3月の反動だ!
なんとももっともらしいいいわけをしている。
そんなこと聞きたくないととばかりにあっさりと円高が進行しそれに呼応するように日経平均も力なく崩れていった。

こちらの本の著者の規久男ちゃんはおそらくこの結末はとっくに見抜いていたのではなかろうか。

ユーロ危機と超円高恐慌 (日経プレミアシリーズ)/岩田 規久男

¥893
Amazon.co.jp


細かいデータをもとにあらゆる疑問を解きほぐしてくれる。
とても丁寧で解説も極めてわかりやすい。
世界がジャブジャブとマネーを供給しようとしているときに日銀は蛇口をしっかりと閉めてきた。
2011年3月のあともすぐに蛇口を閉めたことも知ることができる。
結局日銀にとってデフレは極めて心地のいい状態なのであろう。
物価の安定を図り貨幣価値が劣化しないようにする。
そういった意味だけ捉えると旅先のぬるま湯温泉にどっぷりつかった状態なのかもしれない。
それに熱燗一本でも浮かべれば、そりゃいつまでたってもでれませんね。
結局日銀法改正しかないよねとバッサリ日銀切り。
しかしまだ明日、チャンスは残されている。
かもしれない・・・・・・・。
少しだけ期待したい。

こちらの本、ユーロ問題も綺麗にまとまっている。
日々、目にしないことのない問題だけれどもとりあえず整理してみたいというかたにはいいかもしれません。
結論はうまくいくわけないねってことですが爆弾
サル対オラの仏大統領選挙の行方も渾沌としているし、ギリシャ総選挙も同じ日のようだ。
心配事は絶えないところですが、888円まで急騰したのも束の間急落?いわゆる仕手株が元気だったり、42円パワーで太陽光発電関連が蘇ったり、ジャスダック平均が高値をとったりと新緑のいい芽?も出だしてきている。
決して悲観することはないよね。

先日、日銀第26代総裁 三重野 康ちゃんが亡くなられた。
「平成の鬼平」 88歳
いろいろあったけど・・・・。

謹んでご冥福をお祈りいたします。


次郎DASH!


7201日産

7730マニ―

6312フロイント産業


追伸:決算スケジュールは要チェックでベル