桜の満開を目前に春の嵐が二発台風台風
いつもながら自然の猛威のまえに為す術もない。
穏やかな春の日差しが待ち遠しい。
ひと足早くぽかぽかムードだった東京市場も10000円を達成してからは足踏み状態。
春の嵐に巻き込まれてこちらも大きな陰線を示現した。
あたりまえだが自然も市場も我等の思うようにはならない。
不安定で不確実な未来、なんとか知る方法はないものだろうかと願う気持ちはいまもむかしもかわらない。
鏡や水晶玉にでも問いかけてみたくもなる。



100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図/ジョージ フリードマン

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明日をも知れぬ世の中で100年先をお見せしましょうというでないの叫び
そんじょそこらのトンデモ本と一緒にされちゃあ困るねとばかりに緻密な分析を元に予測は語られてゆく。
未来においても地政学というのは大きな意味をもつようだが、賢者は歴史に学ぶというがこちらの先生も過去の大事件からもしっかりとアプローチをしている。
21世紀もアメリカが覇権を握るということでなんだか力の抜ける結論ではあるがそこに至る思考の変遷は読み手を惹きつけて離さない。
一般的にはアジアの時代といわれもはやアメリカは過去の大国との見方が大勢のように思う。
中国の膨張が加速するかのような強い印象をもつひとが多いであろう。
しかしながら21世紀になってなおアメリカを脅かす国など現れない。
その中国なんぞ勝手に自滅すると料理する間もなくばっさりと切り捨てられる。
ソビエトも国家基盤が不安定で再び自壊する。
ユーロ圏は混乱が果てしなく続き、イスラムなど纏まるわけがない。
2009年に書かれた本だがいちおうユーロの混乱は当てているといえるだろうか。
よもや脅威になるとすればトルコくらいかなという。
あるいはそこに日本やポーランドが絡んでくるかもしれない。
トルコ、日本連合が唯一アメリカに喧嘩を売る可能性があるというからそのへんはなかなか興味深いみたてである。
結構なページを割いて日本のことを語っているのには少々驚いた。
何も決められない政治を目の当たりにする我々にとって、軍備を増強し再びアメリカに殴りかかるなんて現時点ではとても想像できない。
最終的にはメキシコが強大になる可能性も秘めている。
と、ここまではなかなかなのですがこの先がやっぱトンデモ本かなぁと思わずにはいられない。
スターウォーズが勃発してしまうのだ。
前半で七つの海を支配するアメリカの凄さを語りつくすが、後半は宇宙戦争になってしまうのはなんとも拍子抜けしてしまうが至って真面目なようだ。
完全に小説の世界となってしまうわけだが冒頭20年ごとに劇的に世界が変わっていることを忘れるなとしつこく迫っていた。
確かに遠い未来に宇宙戦争があってもおかしくはない。
でもねぇ~・・・・・。
結局海の支配、宇宙の支配どっちなのって感じがしないでもない。
それでも一番有りそうに感じたのは宇宙太陽光発電
エネルギー問題は日本に留まらず世界的に悩みの種。
宇宙技術を利用した発電はやはりアメリカに一日の長がありそうだ。
グリーンニューディール政策が中国の台頭で大失敗に終わり絶対に真似できない技術でリベンジを図るというのは想像できる。
それにしてもユーロが混乱している間に着々と足場を固めつつあるかのようなアメリカ。
この本によるとユーロの迷走はアメリカにとってかなり都合のいい状態であるとのみたても結構な説得力はあったであろうか。
しっかりとした思考の道筋が示されていて“騙すつもりはなかった!”なんてセリフは出てくるはずもなさそうだ。


遠い遠い未来よりもまずは来週の動きを知りたいね。
週末は少々肌寒いらしいが美しいを楽しめそうだ。
桜を眺めながらゆっくりと戦略を練るのも悪くない。
桜と一緒にマーケットも散りませんように・・・・。




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次郎DASH!
うさぎ追いし かのやま

こぶな釣りし かのかわ

夢はいまも めぐりて

忘れがたき ふるさと


会社四季報 2012年2集 春号 [雑誌]/著者不明

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忘れていいものなら忘れ去りたい。
日本中の国民を震撼させた大地震そして津波。
あれから1年が過ぎ去った。
メディアにおいて多数特集が組まれ再びあの日の惨状を目にする。
何度見てもその恐怖が消え去ることはない。
いまもなお行方不明者は存在し町も消えたまま。
瓦礫の場所が移動しただけで何も変わってはいない。
1年という月日を経たその場所はあの日とは異なる悲劇を映し出している。
ささやかな日常すらいまだとりもどせていない。
決して過ぎ去った過去ではない厳しい現実がある。

AIJという人災か陥れた危機は金融界だけに留まらない。
長い長い年月を必死に働いてようやくひと息つける。
定年退職は人生の節目。
仕事に忙殺され失った時間を取り戻すべくのんびりと余生を楽しむはずだった。
そのために必要な大切な資金は無残にも破壊された。
これから全貌は解明されていくのであろうが失ったものは大きすぎる。
経営者と労働者が協力しコツコツと積み重ねたたいせつなお金。
どうやって取り戻せというのであろうか。

2月14日バレンタインデー、白川ちゃんが配った義理チョコが大変な騒ぎをもたらした。
日銀は何もしないとあまりにも周りが騒々しいので “なんちゃってインフレターゲット” 
というギリギリの判断を下した。
そんな軽い気持ちだったかどうかは定かではないがこのギリギリチョコ、受けとった方は大はしゃぎでマーケットのムードは一変した。
勿論、その他の要因もあるが世界中の中央銀行の足並みが揃ったという事実は極めて好都合。
3月14日のホワイトデーには終値ベースで日経平均10000円を達成させるという形でお返しをさせていただいた。
愛は盲目、つい最近まで怯えていた悪材料は全く無視されているかのような足取り。
お気楽ムードが蔓延している。

問題山積の日本、手放しで喜べるほどの状態にはない。
原材料や燃料を輸入する日本。
円安でひと息ついているのは理解できるが、購買力の落ちる懸念はないのだろうか。
円安は円安でまた不安になる。
あれやこれやと気になることばかりではあるが、瓦礫処理問題もわずかながら進展してきている。
復興、再生、創造の道のりはたやすくはないが確実に前進していきたい。
堅調な相場は折れそうなこころを癒してくれることを願わずにはいられない。


いままさに復興にご尽力されている多くの方々に対しこころより敬意を表したいと思います。


桃次郎


日経会社情報 2012-II 春号/著者不明

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志を はたして

いつの日にか 帰らん

山はあおき ふるさと

水はきよき ふるさと


暦の上では春を告げる立春をまじかに控えた日本列島だったが大雪に見舞われ真っ白になってしまった。
寒さも厳しく春の訪れはまだまだ先になりそうだ。
しかしながら世界の株式マーケットにはひと足早く春がやってきたようだ。
東京市場も9000円を捉えて暖かい風がほんのり吹いている。
とはいうものの真っ白に覆われた日本列島を真っ赤に染めるがごとしの酷い決算見通しを見せつけられるとやっぱり春は当分訪れないのではないかと激しい不安に襲われる。

「N・S・P 」

納豆・そら豆・ピーナッツではない。

NEC(6701)SONY(6758)Panasonic(6752)

Nintendo(7974)SHARP(6753)を付け加えてもいいかもしれない。
三社合計でゆうに1兆円を超える赤字見通しは足元は決して明るくないことを容易に理解させてくれる。
これから断行されるであろうリストラを思えば寒さも激しく身にしみてくるであろう。
株も叩き売られるのではないか・・・・?
マーケットは不思議なもので「悪材料出尽くし」という証券マンにとっては便利なことばがあり、実際売り方さんは買い戻しの動きをとったかのような反応となっている。
随分売り込まれていたとはいえ悪材料にも対応できる体力がマーケットについてきたような気がするのは錯覚であろうか。


さよなら!僕らのソニー (文春新書)/立石 泰則

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一、 真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
一、 不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず
一、 経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する
一、 従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ

昭和21年ソニーの前身である東京通信工業を設立する際の設立趣意書の一部である。


「われわれは大会社のできないことをやる!」


小さな町工場から始まって数々の栄光を築いてきた。
もはや知らぬものはいない大会社となってしまった。
しかし、大会社ゆえその凋落も誰もが知ることとなる。
栄光への道のりはやはりワクワクするが後半の社内のゴタゴタを読むにつけ吐き気がするほどといってはいいすぎであろうか。
グローバルカンパニーとなってしまったが故の苦しみが書かれている。
いや、これは苦しみなのであろうか。
ふと疑問に思う。
グーローバル資本主義を追求するのは現代社会において極めて真っ当な方向に舵を切ったのかもしれない。
しかしながらその大きな船を動かす船員ひとりひとりに船の向かう方向はわからなかった。
創業理念を忘れて突き進むべき航路なのであろうか。
ひとり、ひとり、そしてまたひとりと優秀な船員は船を降りて行った。
海図も羅針盤もないかのような迷走が続く。


「マーケット・クリエーション(市場を作る)というのは、

マーケット・エデュケーション(市場を教育する)ことなんだ!」



盛田のおっちゃんがいったというこのことばにはっとする。
証券界にも充分通用することばではないか。
自らの都合のよい投資信託や仕組み債をわんさか組成し暴利を貪る。
自己責任という免罪符を押しつけてなりふり構わず突き進んだ。
結果は荒れ果てた荒野・・・。
ソニーも我々証券会社も教育、啓蒙という地道な努力を忘れてしまったのかもしれない。
短期で利益を追求しなければならない仕組みがそこにあったからに他ならない。
ストリンガーのおっさんの年収は8億円を軽く越えていた。
年収500万円のサラリーマンが160年間せっせと働いてやっと彼の年収に追いつく。
これからおいくら頂くことになるのかは後にわかることになりますが、大赤字会社のトップがたんまり貰ってリストラされてしまう社員はどんな気持ちで・・・・。
誰かがいった、資本主義の本質とは賢くない者から賢い者へとお金は流れるということだ。
世の中わからないことだらけ、しっかり勉強しなければならない。


嘗てヤマハ(7951)が主催していたポプピューソングコンテスト通称「ポプコン」は数多くのスターを生み出した。
当時のミュージックシーンを語るには欠かせないコンテスト。
いまなお活躍するミュージシャンも少なくない。
そのなかに 「N.S.P」 というフォークソングのグループがあった。
天野ちゃんが病に倒れ亡くなられたいま、伝説のグループとなってしまったのは残念でならない。
彼らの名曲のひとつに 「さようなら」 がある。
この本を読み終えた瞬間、なぜかこのメロディーが流れてきたように感じた・・・。




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次郎DASH!
大発会、辰年相場のスタートとしては悪くなかった。
しかしながらそれからがよろしくない。
いつもの閑散に方向感がなかなか定まらない。
日経平均の日中足をみても殆ど金縛り状態で身動きがとれていない。
それでも微妙な変化は出始めているようにも見える。
諦めずに目を皿のようにしてそのチャンスを逃さぬようにしたい。

今年は世界中のトップが交替あるいは交替する可能性がある。
台湾を皮切りにざっと以下のようなスケジュール。

3月ロシア大統領選挙
4月フランス大統領選挙第一回投票→過半数達しない場合は5月に決選投票
10月中国共産党大会
11月アメリカ大統領選挙
12月韓国大統領選挙

国連安全保障理事会の常任理事国五カ国のうちイギリスを除くなんと四カ国で交替あるいは交替の可能性がある。
EU問題が依然として相場の撹乱要因のなか中東情勢も緊迫してきた。
これには中国の存在も大きく影響してくる。
問題山積のなか大国の指導者の交替は果たして国際社会をどのように変化させるのであろうか。
不透明であり不確実性は昨年以上に高まっているともいえそうだ。
もはや口にするのも憚れるが日本のトップの交代も充分ありうる情勢だ。
回転扉と揶揄されるほどころころと忙しく変わる日本のトップ。
もはや年中行事かと勘違いしてしまいそうだ。
政争に明け暮れおまけに消費税増税がこの不況のなか現実味を帯びてきているのには青ざめてしまう。
亀ちゃんがいうようにどじょう一匹すめない国になってしまうのか。
なんとか知恵を絞って乗り切りたいものだが・・・。
おとなり台湾は中台関係穏健派の馬英九ちゃんの続投が決まった。
中台関係の停滞はまずは避けられそうだ。
諸々鍵を握る中国は春節を契機に金融緩和モードにいっきに向かいそうだ。
バブル崩壊だの何だの外野はやかましいけれどもなんだかんだと囁かれながらもうまいこと舵とりをしているようにも見える。
元のコントロールが絶妙。
アメリカが意外に足元を固めつつあるように映るのは幻想だろうか。
さて、キッシンジャー博士が年初恒例の予測を出してくれた。
過激な話はどうやらなさそうだ。
マーケットにとっては意外に落ち着いた一年というサプライズなのかも。


・ドルは下げ止まり安定する

・円高はこれ以上進まない

・ユーロは時間はかかるが危機を克服できる

・EUが1~2年で崩壊することはない

・中国経済の減速は避けられないがそれでも7~8%の成長はある

・イランの核兵器に対する反発が強まる

・北朝鮮の新政権には亀裂が出る

・アメリカの軍事力は劣化するが同盟国との連携でその存在感は低下しない

・ロシアは帝国主義的な国家体制はとれない

・アメリカの大統領選挙は熾烈なものになるがその後統一を取り戻す


アジアの時代といわれる21世紀、中国の存在感はどんどん増している。
わが国は決して陰りゆく国ではなく重要な存在であるしリーダーシップを取れる可能性だって少なくないはず。
少子高齢でデフレに苦しむ、ある意味先進国のなかにおいてはダントツのフロントランナー。
ならば早急にこの問題を解決し、国際社会を驚かせようではないか。
復興関連株の一角が猛牛化している。
この勢いで日本全体も突進したいね。


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次郎DASH!
大波乱の2011年は生涯忘れることのできない一年となった。
証券界においてもここ数日の売買代金が物語るように活況とは程遠く寒風吹き荒れるなか大納会を迎えた。
鬼が笑おうがなんだろうが苦しいことはさっさと忘れて希望に満ち溢れた晴れやかな気持ちで辰年を迎えたいとは思うのだが最後の最後まで苦しい年の瀬、酷い出来高は王者野村證券をしても太刀打ちできずポッキリと牙を折られたかのようだ。
中味はどうあれあの百獣の王の株価が200円台に低迷しているのは証券に携わるものとしてはまことに信じ難いがまぎれもない現実である。
都銀株が低位に甘んじていることを思えば何ら不思議でもなんでもない。
惚れ惚れする配当利回りだけれど乗り越えなければならないハードルの高さからして金融株の春はまだまだ遠そうだ。
日経新聞裏表紙の私の履歴書、いまは歌舞伎のおっちゃんが連載中ですが先日終わった野村證券OBの寺澤ちゃんの話はなかなかでしたが古巣の株価を見て何を思っているやら。
しかしながらいまは亡き田淵ちゃんの私の履歴書は渾身の作品でいまさらながら身にしみてくる。
田淵ちゃんは大局を海の色にたとえていたのはみなさまにも強烈に印象に残っていることでしょう。
1989年以降のバブルの崩壊直前に一度その『海の色』の変化を感じ取り、そして私の履歴書を執筆中にその時と同じ感覚にとらわれたと言っていた。
その後ほどなくして襲いかかったリーマンショック。
彼の感じたとおりそこから日本のみならず世界中の金融機関の迷走が始まった。
軍隊のない日本が金融立国を目指すなど幻想だ、物づくりを忘れてはならぬといったことばも重い。
いまやその物づくりの企業も日本を捨てようとしている。
政治、金融、企業どこを見ても八方塞がりの日本に果たして未来はあるのであろうか。
暗い話はこの辺にしておこう。
なにせ株の世界では辰年との相性はすこぶる良さそうだ。 

“辰巳天井、牛尻下がり、羊辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、

                          子は繁盛、丑つまづき、寅は千里を走る” 

相場格言によると天井をつけに行くくらいの勢いを期待できそうだ。
過去の辰年のパフォーマンスも格言通りに悪くないそうだ。
昇り龍のようなチャートを作ってもらいたいね。
ゼネコンをはじめとする復興関連株がやや賑わいを見せつつあるのは大いに期待したい。
掉尾の一振ならぬ虹技(5603・大)の一振はお見事でした。
東証の出来高をしり目に発行済み株式数を上回る大商い。
IPO関連では日本管理センター(3276)が気を吐いたりといい芽も出始めている。
雨あがりの虹の横に宝珠を持った龍が舞い上がってほしいね。
今年一年ありがとうございました。
皆様にとって来年が最高のパフォーマンスを享受できる年でありますように。





次郎DASH!





2483翻訳センター
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3405クラレ
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6856堀場製作所
6890フェローテック
6965浜松ホトニクス
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2011年の世相を一字で表現する今年の漢字は『絆』に決まったようだ。
あっしが勝手ながら予想していたのは『災』でした。
大地の揺れが我々の生活にとても深い傷を刻み込んだ。
証券界にも激震が走りいまだ解決の糸口は見えない問題を抱えてしまった。
売買代金も細り苦難続きなのでこの一文字が自然と浮かんできた。
科学をもって自然への畏怖の念を決して忘れたわけではない。
マネーの動きをすべて掌握できると勘違いしたわけではない。
被災した方のことを思えば・・・。
誰もがそんな気持ちを少なからずもっているのだとすればやはり『絆』が相応しい。
そしてこの一文字からは何か希望のようなものさえを感じとれる。
しかしながら政界に目を向けてみるとまた『災』ということばがどうしても頭をよぎってしまう。
国家と国民の間に『絆』はとてもありそうにない。
なぜか消費税の地ならしが着々と進んでいるようで正直怖い。
消費税に関しては避けて通れない問題としても庶民感覚として自分たちだけが血を流すということに抵抗がある。
バブルが崩壊しこの20年間それこそ激しいリストラと戦いながら、這いつくばりながらここまできている。
その閉塞を打破すべく何かを変えようとして投じた一票がさらに状況を悪化させてしまった。
もはや限界を超えている。
それこそいつ暴動が起きてもおかしくない状況にあるといえばいいすぎであろうか。
タイム誌が選んだ今年の人は『抗議者』だったということを考えれば大袈裟でもなさそうだ。
せめて議員定数の削減くらいはやらねばなるまい。
(選挙制度など複雑な問題はここでは省くとして・・・・。)
大阪のダブル選挙の結果からも庶民の苛立ちを感じ取ることができる。
既成の事実をひっくり返すのは簡単ではないと充分理解している。
首相が悪いのか政党が悪いのか仕組みが悪いのかそれとも我々自身が悪いのか。


日本中枢の崩壊/古賀 茂明

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自分自身に降りかかった『災』をチャンスに変えた男が吠えている。
もうじっとしているわけにはいかない。
己の病が切っ掛けとなったことからしてチャンスということばは彼にとってとても適切とは思えないが最近の活躍ぶりを見るにつけ我々にとって力強い援軍であることに違いない。
恨み節は少なからずあろうが公務員改革が頓挫した理由など日本の病巣の一端をわかりやすく書いてくれている。

少々前になりますがとある上場企業の社長の話を聞く機会があった。
その講演のなかのとある国のとあるばあさんの話に驚いた。
北欧のとある寒村で暮らすそのばあさんは年老いているだけではなく体に障害を持っている。
なので年金のほかに障害者手当をもらえる権利を有している。
かなり重い障害なのでその金額は年金とほぼ同じ額になるという。
しかしながらこのばあさん、年金のみを受取り障害者手当は一切受取っていない。
とても不思議に思いなぜ受取らないのか尋ねたところ微笑みながらこうこたえた。

体に障害はあるけれども幸いなことに近所の人たちがいろいろ協力してくれるので何も不自由していません。
年金だけで充分暮らしていけます。
わたしよりも大変な思いをして困っている人はたくさんいるでしょう。
お国はその人たちのためにこのお金を正しく使ってくれるはずです。
だからわたしには必要ないのです。

働くよりも生活保護の方がたくさんもらえるよ!
そんな国もあるなかでとても衝撃的なはなしである。
震災によって大きく価値観が変わったというひとも多いであろう。
しかしながら永田町や霞が関の住人に関して果たしてどうなのであろうか。
他人の為に命を落とした多くの人間はこのままでは報われない。
マネーという血の流れが悪くなっている。
あるいはそのマネー自体がドロドロになっているのであろうか。
活力を取り戻すのかこのまま崩壊していくのか岐路に立たされている。
もし特効薬があるのなら、もし救世主が存在するのなら。
いやいやこの業界に “もし” は禁物でした・・・あせる




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次郎DASH!
激動の2011年も残すところ今月と来月。
つらく厳しい話題にことかかない一年となってしまった。
せめて残すひと月少々は穏やかな日々であってほしいと願うのはあっしだけではあるまい。
先日の日経新聞にとびきりの笑顔の男女の写真がカラーで掲載されていた。
ウィリアム王子とキャサリン妃だった。
華やかな結婚式が中継されたのは今年だったんだね。
遠い昔のことのように感じてしまった。
中東から始まったであろうか、庶民が振り上げたこぶしは世界中に伝播し、いまやウォール街にまで到達している。
ロイヤルウェディングを終えてオリンピックを来年に控えた華やかムードのはずのロンドンも決して例外ではなかった。
平和の祭典は果たして無事に行われるのであろうか・・・?
ふととある小説をおもい出した。



オリンピックの身代金/奥田 英朗

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翌年にオリンピックを控えた昭和38年の東京まで時は遡る。
高速道路、新幹線に高層ビル。
その建設の為に日本中から労働者が東京に集まってきた。
絶対にオリンピックを成功させ焼け野原から這い上がった力強い日本を世界に知らしめるんだ。
激しく高ぶる高揚感が都会を覆う。
しかしながらその恩恵に預かっていたのはごく一部の限られたひと。
寒村から出稼ぎにきた労働者には厳しい現実があった。
突貫工事はひとをひとと思わぬ労働環境を生み出した。
お金欲しさに規定外の労働に自らを追い込む。
自然と無理が祟り体は壊れていき、そして死にいたる。
過労死とわかれば問題だ、ひっそりと葬り去られその亡骸は無言のまま郷里に。
そんな現実を目の当たりにしたとある東大生。
将来を約束されたその男はひょんなことからコソ泥と知り合うことになる。
やがて二人は・・・。
高度経済成長へ突き進む日本の影の部分を鋭くえぐり出している。
やがて訪れる一億総中流はひとときの幻想であり格差社会は脈々と底流に存在し続け決して消えることはなかった。
かつて寝台列車が富める者と貧しき者を結び付けた。
時を越え21世紀に入りその役割を担ったのはツイッターやフェイスブック。
世界一の金持ちと世界一の貧しいひとを握手させることに難なく成功した。
昨日より今日、今日より素晴らしい明日があるんだと信じた高度経済成長。
その勢いにすっぽりと隠れていた格差問題がいまになって世界中であぶり出されてきた。
警察のあり方、マスコミのあり方等これまで耳を塞ぎ目を閉じてきたことも絶妙に描かれている。
災害、円高、法人税、派遣社員、電力供給、デフレ等問題山積の日本。
某企業が世界に誇る内視鏡でもこの病巣は発見できないのであろうか。
これからの100年、我々日本人はそして世界はどんな未来をデザインしていこうとしているのであろうか。
そんな大切なところにたっているのかもしれない。







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次郎DASH!
暑い夏が嘘のようにあっさりと過ぎ去り日が暮れるのも徐々に早くなってきた。
波乱続きの2011年、カレンダーも10、11、12の残り3枚。
当欄も気付けば丸々ひと月もあけてしまった。
大地の揺れ荒れ狂う海そして台風。
国内にとどまらず進出先のタイも水害に襲われ日本企業は思わぬ被害を被っている。
これほど自然の猛威を嫌というほど思い知らされた年はかつてあったであろうか。
さらには放射能という見えない難敵とも真正面から向き合わなければならない。
そんな中での政治の迷走は一時代の終焉を暗示し我々庶民の迷いや不安を象徴的に現しているのかもしれない。


リーマンショックの最中に誕生したオバマ政権。
この金融の混乱はオバマの勝利を後押しした。
金融界の「強欲」の制御を目指し医療改革などを目指したのは自然の成り行きであった。
しかしそれは社会主義を連想させ徹底した自己責任社会のアメリカからドリームを奪い去ってしまったかのように映った。
リーマンショックという重い病はいまだ完治していない。
税金で救済されたはずのウォール街の住人は苦しみに耐える人間をよそにかつて以上の高額報酬を手にするものも現れているという。
原因は多岐に亘り特定困難で複合的なのかもしれないがサブプライムローンの崩壊が現在世界のいたるところで起きている混乱の端緒であったことは間違いない。
ウォール街占拠という行進はまさに自由で平等なアメリカンドリームを取り戻すためのものなのかもしれない。
なぜウォール街の住人に拍手喝采が起こらないのか。
それは自由で平等なルールのなかのゲームではなかったからに他ならない。

「インサイド・ジョブ」

良質なドキュメンタリー。
全ての謎が解き明かされる。
証券界で生きる人間にとってなんとも複雑な気持ちではあるが・・・・。




インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実 [DVD]/ポール・ボルカー,ジョージ・ソロス,エリオット・スピッツァー

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金融に関係するひとのみならず投資をする全てのひと必見目
登場人物は全て実在する要人である。
現在も世界で活躍する人物も多数。
いま一度全ての原因を確かめよう。
壮大な仕組みのようで実に単純な内部犯行の真実を。



















6324ハーモニックドライブ







次郎DASH!


突然、夜中にひらかれた記者会見キラキラ
フラッシュを浴びていたのは管首相ではなかった。
そこにいたのはテレビ局にとっては欠かせないドル箱タレント。
なんとみんなが考えていたおかたではなくて思いもよらない人物がひとあし先にその職を辞することになった。
政治家以上かもしれないその影響力を考えるとその損失は芸能界にとどまらないであろう。
素早い決断の裏にいったい何があったというのだろうか。

「コンプライアンス」一般的には法令遵守と訳される。
証券や銀行を中心とした金融業界においても反社会的勢力との接触は当然ながら厳しく規制されている。
しかしながらそういわれる人たちの見極めは容易ではない。
色が付いているわけでもなく札が付いているわけでもない。
上手に一般人の中に溶け込んで生息しているという。
本人が気付かぬまま付き合いが始まっていることもあるのかもしれない。
NHKでも「ヤクザマネー」~社会を蝕む闇の資金~という直球勝負のタイトルで特集が組まれたこともある。
そこで描かれていたのはごく普通のお兄さん。
一流の大学を卒業したひとだった。
犯罪で集められたお金をマーケットでせっせと洗浄する姿が取材されていた。
所謂インサイダー情報を駆使することによりたやすくその資金を2倍3倍に膨らませている。
銀行融資を受ける為のダミー会社の話もあった。
直接その組織に属さなくてもその素性を知りながら積極的に協力す人々も映し出される。
株式売買のテクニックや銀行融資の容易な引き出し方をレクチャーする彼らは元証券マンや元銀行員だったり公認会計士もいるという。
金融のプロといわれるひとたちが触媒となることでますます表面化しずらくなり闇はより深まるという構図だ。
彼らは「共生者」と呼ばれている。
金融における社会的責任は極めて大きい。
しかしながら金融界も飛ばしや総会屋問題をはじめ負の過去は少なくない。
業界あげての必死の浄化作業に知らない、わからなかったでは済まされない。
李下に冠を正さずという姿勢もまた重要である。
しかしこのことは資金調達に関する問題提起でもありそうだ。
ベンチャー企業はそう簡単に融資を受けられない。
ところがこちらの組織は簡単に貸してくれると憚ることなく平然と語る経営者も明らかにされた。
ただ排除するという発想だけでは解決しない、若い企業の資金調達の在り方を真剣に考えなければならないという重要な側面も内包する。
闇を暴露するような書物は数多ありますがこちらのお方は当事者中の当事者の自己半生記というか反省記でなかなか興味深い内容である。
当事者が語るこちらの話は聞きたくても聞けない知りたくても知りえない貴重な資料といえなくもない。


憚(はばか)りながら/後藤 忠政

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当欄でご紹介するのも若干憚れるところですが、昭和の激動の裏にもしかしたら本当にこんなことがあったのかもしれないとあくまで世の中のとある一面を学ぶつもりで読んでみるのも悪くない。
実に驚くべきことがそれこそ憚ることなく暴露されている。
そんな極道のおっちゃんもいまや坊主に転職したらしいのですがこの本を読む限りにおいてはまだその気配は感じられない叫び

法令遵守は極めて重要であたりまえのことである。
しかしながら行き過ぎたコンプライアンスもまた思考停止を招くと危惧しているのは元検察官で弁護士のこちらの先生。


思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)/郷原 信郎

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水戸黄門の印籠も正しく使わなければならない。
決して8:05に使ってはならぬと申しております。
そして民はただひれ伏すのではなく顔をあげてじっくりと印籠と向き合いなさいと説く。
単純化された表面的な事象を鵜呑みにすることの危険性を実例を交えて教えてくれている。
物事しっかりと検証しなければならないのだ。
今年になって相次いで判決の出た村上ファンド、そしてホリエもんのことも淡々とその問題点を指摘する。
全般を通して語られているマスメディアの誤った影響力、その大きさを思い知らされる。
長寿番組水戸黄門が打ち切りになった。
このことはついに国民が覚醒したことを意味するのであろうか。
悪代官の成敗を黄門さまに頼ることなく自らの手でやろうと重い腰をあげた。
この考えは少しばかり飛躍しすぎだろうか・・・・。
ツイッターやフェースブックが横のつながりを強固にしていることを思えばあながち飛躍しすぎともいえまい。

日本のリーダーがまたまた変わった。
財政規律に関して厳しく臨むスタンスの代表。
マーケットは微妙な反応を示した。
政治は国民の姿を映す鏡という。
魚棲まぬ池の水面は波打つことない鏡。
8月29日、今日は新月。
池を見ても空を見上げても月は見当たらない。
自らをどじょうにたとえ泥まみれで復興を誓う新代表の目に,
汚染された土壌と格闘する国民の姿は映っているだろうか。






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次郎DASH!




追伸:突然の公募増資発表には注意したいですねショック!
なでしこジャパンの大活躍が閉塞カン漂う日本のイライラを爽やかに吹き飛ばしてくれた。
ここまでの大番狂わせを誰が予想したであろうか。
世界一! 二番じゃなくて世界一!
長きに渡って低迷を続ける日本女子サッカー界。
明るい日差しを全身で受ける為には絶対に一番でなければならない。
その強い思いは最後の瞬間まで諦めるということばを寄せ付けなかった。
そして最後の瞬間まで恐ろしく冷静だった。
延長戦後半残り数分、1点のビハインド。
コーナーキックのチャンスを得た。
直前のプレーでゴールキーパーとの接触があったようで、試合巧者のアメリカはしっかり時計を進めるべくピッチ内でひと芝居。
倒れこんで応急手当風の作業に勤しむ。
このケースでは通常レフリーに詰めよりしっかり時計を止めろだとか負傷者を外に出せだの猛攻撃をするのもの。
しかし、なでしこイレブンの誰ひとりとしてそのような行動をとるものはいなかった。
それどころかキッカーの宮間ちゃんはこの時間をしっかりと利用し綿密な打ち合わせを穂希ちゃんとしていた。
結果は皆さまご承知の通り!
ニアに鋭く蹴り込まれたキックに合わせて走り込んだ穂希ちゃんの長い足が綺麗にボールの軌道をずらし得点王争いで並んでいたワンバックの体をかすめてゴールネットを揺らした。
実質アメリカの息の根を止めさらには得点王の座を確固たるものにした瞬間といっていいだろう。
その証拠は試合を終えPK戦に入る前の両者の表情が全てを物語っていた。
王者アメリカは90分+30分で決着をつけられなかったばかりでなく奇跡ともいえる同点弾を喰らいまるで魔法にでもかかってしまったような虚ろな表情。
一方なでしこの面々は監督をはじめみな笑顔が溢れている。
PK戦という最後の大一番を前にしてのこの表情はやり遂げた、全てを出し切ったことを雄弁に物語っていた。
この光景を目にしてなでしこの勝利を確信したのはあっしだけではあるまい。
当ゲームを物語る象徴的なシーンだった。
そして始まったPK戦。
先攻めアメリカの弾丸シュート一閃かと思われた瞬間、なんと守護神海堀の右足が見事にうっちゃりを決めた。
気を良くした海堀はその後も一本がっちりと止めた。
そうこの日は「海の日」まさに彼女の日だった!
ネプチューン海堀の誕生!

てなわけでまだまだ興奮さめやらない・・・。
国民栄誉賞の受賞も決まり暗いニュースばかりの日本にもたらしたパワーははかりしれない。
諦めたらまじあかん!ということでカン違いしたのが我らがカン首相。
開いた口が塞がりそうもない・・・・・。


日本人へ 国家と歴史篇 (文春新書)/塩野 七生

¥893
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前回に続き預言の書だったのかもしれないのがこちらの本。
超大作「ローマ人の物語」はとても読む気にはなれないけれど新書ならということでちょいと覗いてみた。
2006年頃から順次かかれたエッセイ集のようだ。
なんだかばおばちゃんの小言を聞いてるようで読み始めは力が抜ける感じでしたが、徐々に彼女のペースに飲み込まれていった。
その歯に衣きせぬものいいに終いには爽やかさすら感じるようになってしまったから驚きである。

亡国の悲劇とは、人材が欠乏するから起こるのではなく、人材はいてもそれを使いこなすメカニズムが機能しなくなるから起こるのだ。

もはや絶望に近いわが国の政治だが・・・。
ここは政治談議の場ではないのでやっぱりこの辺のところは別のサイトに譲るとしよう。
近頃話題豊富のお隣中国とユーロ圏からイタリアとの関係についての話がなかなか興味深かった。
ブランド品大好きなあなたは要注意かも。
製品の30%だけでもイタリア国内で作られていればその商品は「イタリア製」のお墨付きを与えられる。
そしてこの僅か30%でさえイタリア国内に住む中国人が作っているということが暴かれている。
その中国人、不法入国の中国人として半ば公然の秘密というからビックリ叫び
世界がフラット化する中での現実だ。
しかし、このおばちゃんブランド漁りを決して否定しないところがなかなかおもろい面もある。
価格破壊が文明破壊にならぬようにしなければならないとしている。
ショッピングとはただ単に物を買うという経済上の行為に留まらず、想像力をきたえる行為にもなりうるというのだ。
想像力とは筋肉に似て使わないと劣化する。
その劣化を抑えるには高いものを熟考して買うことそしてそれを使う自分を思い描くことが最適なようなのだ。
この高価なものを買うまでのドキドキ感ワクワク感そしてそれを身につけ颯爽と振舞う自らを想像するのはたまらないらしい。
価値ある「投資」だそうだ。
1,000円のユニクロ(9983)のセーターに想像力を刺激する力はない。
らしい・・・ガーン
なんだか大阪のおばちゃんっぽい気もするが東京生まれ学習院育ちのお嬢様風。
すっかりペースに巻き込まれてしまいついでにこちらも覗いてみることにした。


日本人へ リーダー篇 (文春新書)/塩野 七生

¥893
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人間ならば誰にでも、現実のすべてがみえるわけではない。
多くの人は、見たいと思う現実しか見ていない。


ここでも強烈なぼやき炸裂爆弾
海外から眺める日本の異常さをわかりやすく伝えてくれている。
もはや口にも出したくないほど劣悪な政治についての話題が中心。

危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。
首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、人々は夢見るのであろうか。
だがこれは、夢であって現実ではない。


人を代えようと奇跡が起こるわけではない。
誰が最高責任者になろうとやらねばならないことはもはやはっきりしている。


確かにそうであろう。
政策の継続性の欠如こそ我が国の不幸の元凶かもしれない。

いま、とてつもない危機にさらされている。
原発の処理に至ってもなお迷走を続ける。
国民は耐えに耐えているが限界かもしれぬ。
先般の日経新聞のコラムで五木寛之も語っていた。
「山河破れて国あり」
目に見えないものに怯えなければならないいらだち。

何よりも重要なのは持てる資源を徹底して活用する冷徹な精神である。
日本の資源といえば、人材であるということはいうまでもない。


庶民は一致団結している。
やれることは諦めずに喰らいついてやり遂げるしかない。
デフレは一日でなおらず!
翻って、政治家もまた人材であるならばこの危機を強くなる良い機会と捉えて臨んでほしい。
もう少しだけ、本当にもう少しだけ信じてみたいのだけれど・・・。しょぼん
悲惨な荒れ相場に心も折れそうだけれど絶対に諦めてはいけません。
世界に誇る日本のミラクルを見せつけよう!


それにしてもカン総理に何かアドバイスはありますか?
と聞かれた時の穂希ちゃんのひとことが最高に良かった!








「ないですっ!」








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次郎DASH!