先週の三連休、台風で台無しにされただけではなく各地に激しい爪痕を残していった。
折角の骨休めのつもりがとんだ災難にあったかたも多そうだ。
今週は後片付けの三連休になってしまったでしょうか。
ある程度予想ができるので比較的対策をとれそうなものだが尋常ではない勢いの風雨に襲われてしまえば無力というものだ。
自然の恐ろしさをいつもながらみせつけられてしまう。
被害にあわれた方々の一日もはやい復旧を祈らずにはいられない。

そんな台風一過の翌朝、玄関の扉を開けると少しだけひんやりとした空気が身体を包みこんだ。
憎らしい台風でしだがどうやらほんのわずか季節を進めてくれたようだ。
重大イベント目白押しで落ち着かない9月ですがマーケットのほうは台風一過のように晴れ渡り落ち着きを取り戻してくれている。
枯れに枯れた夏相場だっただけに東京市場に関しては忘れてきた熱気をしばらく堪能させていただきたいと願っているのはあっしだけではあるまい。

タカ派と見られたサマーズの議長就任辞退を発端としたもやもやはマーケット的には目先は良い方へ作用してくれたであろうか。
対抗馬のイエレンのおばちゃんは早期縮小に慎重なハト派ゆえの反応。
これはちょっとしたおまけみたいなものかな。
なんといっても2020年オリンピックが東京に決まったことが超ビックサプライズだったからね。
ほんとはQE3縮小問題は極めて重要ではあるがいまの日本にとっては霞んでしまうかのようだ。
東京開催はそれほど計り知れないインパクトをもたらしている。
経済効果は3兆円なんてしみったれたものから150兆円と大盤振る舞いの試算を出すシンクタンクも現れている。
さらには日経平均も遂に40000円オーバー!などとしびれるこえも聞こえてくる。
向こう7年間はどんちゃん騒ぎだね!

冬季五輪長野大会を覚えているかたも多いと思いますが、当時長野地盤の北野建設(1866)が大活況でしたね。
開催する頃にはもう見る影もありませんでしたが・・・。
果たして今回の相場はどんな展開になるのでしょうか。
当然ながら土建関係、不動産関係が猛烈なスタートダッシュを決めました。
これがうまいこと循環物色へと広がってくれるとありがたい。
アベノミクスもこのうえない援軍を得たのでうまいことコントロールしてほしいものです。

さてさて北野といえば昨年JPモルガンをクビ?になってしまいその去就が心配されていた北野一ちゃんがどうやらバークレーズさんにお世話になっているらしい。
業界ではちょっとした有名人であっしも気になっていたおかた。
お気楽でド派手な見通しは一切しない慎重派の印象。
その落ち着き払った語り口調はテンションマックスになりかけたこころを冷ましてくれるのには充分だし決して白けさせない。


デフレの真犯人 ―脱ROE〔株主資本利益率〕革命で甦る日本/講談社

¥1,470
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その北野ちゃんがクビ?になるまえに執筆していたであろうこちらの本、いまとなってはどうでもよさそうな気もするががなかなか興味深い見立てだった。
いや、マーケットが元気を取り戻しつつあるいまこそよくよく考えておかなければならないのかもしれない。
「デフレ」に関する意見は数多あるが少子高齢で労働者人口も少ない国でインフレになるわけがないといったところがスタンダード。
あまりにもざっくりすぎるが非常にわかりやすいし受入れやすい主張だ。
しかしながらこの北野ちゃんはちょっと違った視点からこの「デフレ」を捉えている。
現代の資本主義は極めて短い時間で結果を求められる形にある。
それは「ROE革命」に端を発した経営改革が起因しているのではなかろうかという推理。
選択と集中ということばも流行ったりしましたが当初この革命は有効に作用していたが今現在に当てはめると既にその使命は成し遂げられたのではなかろうかとのことだ。
つまり供給過剰は卒業しいま問題視されているのは需要不足である。
「ROE]の追求は供給過剰時代には極めて有効だったのだが売上高の拡大を模索しなければならない場面で適切な投資に踏み切れていない現実がある。
短期で結果を要求されるため、持続的発展に不可欠な長期スタンスの地道な投資がないがしろにされているのだ。
その辺の解説は実に丁寧に書かれているのでこみいったことは読んでいただくとして220兆円にまでも膨らんだといわれる企業の余剰資金があるなかで多くの経営者はこの「ROE」という指標の意味を理解していないだけではなく自らの首を絞めていることに気づいていないのではなかろうかとのことだ。
株主の目線でいえばしっかり利益を吐き出しなさいとなるのかもしれないし、ストックオプションでたんまり儲けたい経営者にとっても案外都合がいいのかもしれないがそれがまさにデフレの遠因だよんっていうのはなかなかの推理です。
日銀や政府の確信犯ではなくROE単独犯なのだ!
ってことかどうかは是非確かめてみてください。
まだ拝見してないけど北野ちゃんのバークレーズバージョンのレポートも楽しみだ。

復興の遅れ、消費税、TPP、原発等々決してうかれてばかりはいられないのは確かではあるけれどもオリンピックが東京に決まったという得体のしれない高揚感は確かに湧いてきたのは事実だ。
ましてアスリートのみなさんにとっては大変なモチベーションだろうし、マーケットに携わる人間にとっても40000円なんて聞かされた日にゃ、テンションも上がらないわきゃないよね。
それにしてもIOC会長のロゲちゃんの 

“ とうきょっ! ”

っていってっくれたときのどこかとぼけたような表情とすこしだけ甲高い声は実にこころに残る名シーンになったよね。

故サマランチちゃんの “ な がぁ のぅ !” も霞んじゃったね。

ニッポン チャ チャ チャ !

Go Go A K B 

アベ クロ バブル あらため アホ カス ボケなんていわれないようにがんばらないとねにひひ




次郎DASH!





4901富士フイルム


4310ドリームインキュベーター


7246プレス工業


7262ダイハツ工業


2469ヒビノ


2453JBR


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