早朝のまだ真っ暗な時間に乗っていた通勤電車。
同じ時間なのに気付けば眩しい太陽のご挨拶。
いつのまにか季節も足早に移り変わり鮮やかな新緑が疲れた目を癒してくれる。
新聞に目を通すまえの軽いウォーミングアップ。
燕が駅の改札に巣作りに今年もやってきてくれた。
一生懸命たまごを温めている。
そろそろ元気な雛の声も聞けそうだ。

東京市場は心配されたゴールデンウィーク前後の目立った波乱もなく投資家の、そしてマーケット関係者の元気な声が響き渡っている。
エイプリルフールミニクラッシュとお隣のちょっとやんちゃな国の打ち上げ花火騒ぎがあったことが案外事前調整をしてくれたのかもしれないね。
そんなこんな大活況相場にちょっとした落とし穴があった。
日経平均事態はあっさりと15,000円をゲットしたものの個人投資家好みの小型株や先がけて暴騰していた不動産・ノンバンク関連さらにバイオも崩壊した。
どうやら長期金利の急上昇がパンパンに膨らみかけた風船に針を刺したことが原因みたいだ。
ある意味ちびっこサッカーの如しの状況にあっただけに逃げ足もメチャ早かったね。
それこそ信用取引でパンパンに張っていたかたにおかれましては強制執行を喰らってしまったなんて悲劇もあったかもしれません。
上げも劇的ですが下げもまた劇的だね。
同様のセクターの銘柄を担保に同様のセクターを信用買いしていればレバレッジの効いた下げの恐ろしさを思い知らされたことでしょう。

今週の波乱に少なからず影響を与えていたことがもうひとつある。
大阪銘柄でしかも2部にひっそりと上場しているJトラスト(8508)
大化け中の銘柄で案外有名な銘柄だったりもしますが、こちらの銘柄が度肝を抜く資金調達を決算発表と同時に宣言した。
東証1部の銘柄でさえ腰を引きそうな1,000億という莫大な資金調達を大阪2部の会社がやりまっせぇ~!ってことでてんやわんやの大騒ぎとなった。
その方法がまだ日本では珍しいライツイッッシューというもの。
個人投資家好みの銘柄だっただけにこの謎の資金調達方法に激震が走った。
そこに長期金利の急上昇が起ったことによってとどめを刺された。

このライツイッシュー、欧米ではスタンダードでも日本ではまだまだ認知されていない。
それどころか知人の勤務する会社(結構大手の部類ですよ)ではシステムが未整備ということで信用の建玉は現引くか返済を勧めてほしいといった混乱ぶり。
もちろんキャリーオーバーの選択肢もないわけではないようだが。
日経新聞がこの日の朝刊でリークしていたのも不可解。
増資インサイダー問題が裁判沙汰になっている最中である、あっしらでさえびっくりしたのに一般投資家が冷静でいられないのも理解できる。
過去のライツイッッシューにおいてはやはり当初混乱はあったものの結果的には概ね成功しているようにもみえるが問題も多そうだ。
それでも金利急上昇の中でのノンバンク銘柄の資金調達ということでインパクトは大き過ぎたね。

株バブル勃発、円は大暴落/幻冬舎

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年初に執筆されたこちらの本、執筆したおじさまもこの中でJトラストを勧めていた。
よくよく読んでみるとどうやら弊社でもお世話になっている山本伸ちゃんが師匠にあたるようだ。
国債暴落論は多々ありますが彼もまた国債暴落にベットしているひとりのようだ。
今回の金利急上昇はクロハルちゃんが難なく火消しに成功しました。
始まったばかりの四次元殺法にまだまだ分がありそうですが今後も大いに起こりうることなので気をつけたいね。
慶ちゃんいわくインフレで実質賃金は低下、グローバル化の波の中で給料なんてそう簡単に上がるわけはない、株を買って防衛しないと貧乏になりまっせ!ってはなしなわけだけれど、国債売りの株式買いという単純な構図じゃないってことを今回は大いに勉強させて頂きましたね。

そんなこんな東京市場、株価上昇は世の中の雰囲気を一変させているのは間違いない。
ほんのり暖かい五月の陽気となんだか儲かったような気になってしまう堅調な日経平均。
財布のひもを容易に緩くしてくれる。
プチ贅沢モードで消費動向もかなり堅調に推移している模様。
まだまださきだけれどもやがて訪れる梅雨がマーケットに水をささないとは思うけどしっかり資産を増やしたいですね。
燕の赤ちゃんが生まれるころには案外16,000円になってるのかもね。




次郎DASH!




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