部下「課長、クロッキーってご存知ですか?」
上司「美術の授業でやったかなあ。」
「いえ、うちの親戚の子が言うには『クロッキーを三つ見ると幸せになる』って、学校で流行っているらしいですよ。」
「何だ、それっ???」
「黒地に黄色の数字のナンバープレートの車のことですよ。ゆうパックや赤帽など営業用の軽自動車がそうですよ。(普通の軽はキックロ(黄黒)。)」
「昔、霊柩車を見ると縁起がいいだ悪いだと言っていたのと似ているな。しかし、三台ぐらい一日で出くわすぞ。」
「ただし、タクシーを見ると減点一で緑のナンバープレートは駄目らしいですよ。」
「ええ~!バスなんかも緑だよなぁ。俺なんか毎日、乗っているぞ…」
「バスはでかいし乗っているとマイナス10点ぐらいは行くンじゃないですか。一生、幸せになれませんね。」
「ほっとけ!」
「それはそうと相場は、どうなるンですか?」
「知るか!外人が買って来なければいつもの8月相場(商いが少なく、上がっても続かない。)」
「どうしてですか?」
「それは、個人の現物は高値つかんで動けない、信用は縮小させられたし、機関投資家は昨年儲かったンで今年はそんなにガツガツ売買しなくていいらしい。つまり、買い手不在。」
「そうですか。(シュン)」
「まっ、そんなに悲観することもないよ。今年も原油が高いからオイルダラーの流入は期待できるンじゃないか、後はタイミングだ。FOMC、靖国問題や中東情勢の変化等々、何がきっかけになるか分からないがキャッシュリッチなのは確かだ。それとテーマが欲しい、モデルがいないとクロッキーできないのと同じで、シナリオが描けないと買いづらい。」
「それなら、先のサミットで上がった石油の代替エネルギーのひとつ、電力不足解消に太陽光発電システムはどうですか。」
「もう何年も前から取り上げられているし、太陽電池の材料となる多結晶シリコンのトクヤマもかなり上がったしなぁ。」
「そこで一ひねり、そのトクヤマの多結晶シリコンも価格が高くなったので次世代の発電システム、色素増感太陽電池に注目。これなら製造コストが多結晶シリコンのより三分の一ですむとか。フジクラ、アイシン精機、ホンダ、シャープ等が研究中です。」
「でも、実用化は2、3年先だろう、それに代打の代打じゃなあ。わしはもっと若くてピチピチしたテーマがいい。」